先日、使用しなくなったiPhone 3Gを脱獄(Jailbreak)したので、SIMロックを解除してドコモのSIMカードを入れてみた。
一般的にdocomoは電波が強く、SoftBankは弱いと言われていますが、果たして本当にそうなのかいくつかの環境で実験を行った。
なお、実験にあたってはドコモSIMはiPhone 3Gに、ソフトバンクSIMはiPhone 4に挿入しており、ほぼ同時刻、同じ場所で実施。
また、速度測定アプリとしてはいずれも「Speed Test」アプリを使用しています。各画面の左側の数字がダウンロード速度、右側の数字がアップロード速度である。
テスト環境 | DoCoMo | SoftBank |
---|---|---|
大阪市内 (ビジネス街) | ||
阪急梅田駅 (混雑時ホーム) | ||
阪急神戸線 (尼崎付近を高速移動中) | ||
西宮市 (郊外) |
この結果から、iPhone4を使用しているソフトバンクが多少有利かと思われたが、速度にバラつきがあるため、それほどCPUやメモリ、通信モジュールの差は無いようである。その前提で比較してみると、世間で言われているほどドコモ回線の品質が高いわけではなく、ソフトバンクと大差は無いように思われる。しかし、混雑している駅のホームなどではドコモの方が速度が出ており、回線容量の太さが影響しているのかもしれません。
また、電波マークの本数を比べると、ソフトバンクは常に4、5本立っているのに対し、ドコモでは2本から5本とバラつきがあります。ドコモは800MHzの周波数を使用していると言われているので周波数の違いかとも思いましたが、ドコモの800MHzははFOMAプラスエリアのことであり、今回の実験の場所のような都市部ではあまり採用されていないため、どちらも2GHzでの比較と言って良いでしょう。(参考:FOMA関西エリアマップ)
以上の実験結果から判断すると、
- ドコモとソフトバンクにそれほど大差はない
- ドコモSIMをiPhoneで使う場合、800Mhz地域では電波到達の点で有利
- 混雑時の速度はドコモが有利
まだ実験のデータが少ないため、これだけでは最終的な結論とは言い難いが、あくまでも参考値として考慮いただければ幸いである。